【1】一月十六日の出来事
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夢を見ているような入藤の発言に、部員全員、言葉を失った。 「魔法を使うぞ!」 「どうやって使えって言うんだよ?」 半ばイライラしたようすの篠水に、入藤はふっと笑いかけた。 「もし……。この場で一瞬にして氷を作り出すなら、どうしたらいいかわかるか?」 不可解な質問に、篠水は黙り込んだ。こんな水もないところでは、不可能だと思った。 入藤は言葉を続けた。
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