139人が本棚に入れています
本棚に追加
突然投下された爆弾に思わず金魚みたいに口をパクパクさせてしまった。
「な、なんで……てか、いつから!」
なんでわかったのか、いつから気づいてたのか。そう言いたかったが言葉にならない。
「あ、やっぱりお相手は男性だったんですね!きゃーっktkr!室長は期待を裏切らないと思ってました!なんか、雰囲気っていうか?室長のオーラが恋する乙女っていうか……。それでなんとなく彼女じゃなくて彼氏かと。」
本田さんの言葉にガックリとする。
恋する乙女オーラって……。
そして本田さんの趣味というか、性癖というか、それもなんとなく理解できてしまった。
彼女は所謂腐女子というやつなのだろう。
高校時代の友達にも腐男子というやつがいて、よくネタにされてた記憶がある。
「安心してください室長。知ってるのはわたしと可奈子だけですから。」
「はぁ……。」
なんかどっと疲れた気がする。
しかし、男同士だとばれてしまったんなら、いっそ相談しやすくていいじゃないか、と無理矢理思考をきりかえた。
最初のコメントを投稿しよう!