幸せにゃ時間。

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*** 魔女に連れられあたしは帰宅。 「たのもー たのもー」 ドンドンとドアを乱暴に叩きながら魔女は叫ぶ。 「誰ですか、乱暴なのは……」 ガチャリとドアを開けご主人様が現れた。 あー、ご主人様! 助けて下さいまし! 「おハロー!」 あたしがご主人様に飛びつこうと思った瞬間、魔女はにんまりと笑みを浮かべあたしの前に立ちはだかった。 「…………」 ご主人様は無言でドアを閉める。 その瞬間、ドアにわざと足を挟みストッパーにした。 「んふ、んふ。 そう粗末にしなさんな」 無理矢理ドアをこじ開け魔女は笑う。 「変な事するから、まさかと思ったが……。 帰ってくれ。 優里亜(ゆりあ)に関わるとロクな事はない」 露骨にご主人様は嫌そうにしている。 「まぁまぁ、堪えて下さいな~。 久しぶりに会った幼なじみを冷たくあしらわないでよ」 そう言って魔女は家に侵入。 「だ~。 もう、入ってるし。 優里亜はいつも無茶苦茶なんだよ。 いきなり海外留学に行ったかと思ったら急に帰ってきて、帰ってきたかと思えばいきなり前の変な空き家に住み着くし……」 ご主人様はグスグズ言いながらも、魔女に座布団を差し出す。 何だかんだ言ってご主人様は優しいのにゃ。
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