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「ご主人様は魔女がいたのに寂しかったの?」
素朴な疑問にゃ。
あたしはご主人様に出会って寂しくなくなったにゃ。
「優里亜は基本単独行動を好むからな。
常に本の虫だったし、結果的に一人ぼっちで結構寂しかったかな」
そう言ってご主人様はチラッと魔女を見た。
そうにゃのか。
あたしは傍にいるだけで幸せだけど。
ご主人様の匂いと温もりは安心するにゃ。
「初耳~」
耳を引っ張りながら魔女は言う。
明らかにご主人様をからかっているにゃ。
「いや、初めて話したしな。
優里亜と違ってジャスは優しいからな~。
ちゃんと傍にいてくれる」
フッとご主人様は勝ち誇ったように笑う。
ご主人様、あたしも傍にいれるだけで幸せにゃ!
「猫と比べられるなんて……。
ガックリ」
わざとらしく魔女は肩を落し、テーブルに突っ伏した。
「はいはい。
そのまま大人しくしていて下さいな」
突っ伏す魔女にご主人様は手を合わせた。
「あたしもご主人様大好きだよ」
大好きにゃ!
大好きにゃ!
大好きにゃ!
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