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「好きとか嫌いとかってまだそういう関係じゃないでしょ」
頭をかきながらご主人様は言う。
あ、そう言う事にゃのね。
「ははっ。
やっぱりあたしの事信じてくれないのね。
これならまだ猫のままで暮らしていた方がよかったかな」
笑いたくないのににゃんであたしは笑ってるの?
にゃんだか凄く切にゃいにゃ……。
「何を言う。
それは世紀の大発明よぞ」
魔女は不満そうに言う。
確かにこの首輪は凄いにゃ。
だけど……。
だけどにゃにかが違うにゃ……。
「でもね、あたしがジャスティスだと信じてもらえないのは悲しいの。
あたし達は人間より先に老いていく。
だから一分でも一秒でも長く傍にいたいの。
だけど今のままじゃその願いは叶いそうにない」
頭を撫でてもらえないのも、あたしに笑いかけてくれないのも寂しいにや。
辛いにゃ。
だってご主人様が大好きにゃから……。
「そっか。
残念だわさ」
魔女は少ししょんぼりしている。
ごめんにゃ。
やっぱ、あたしはご主人様と一緒にいたいにゃから……。
「お前ら……。
本気で言ってるのか?」
あたしと魔女を交互に見てご主人様は疑いの眼差しを向けている。
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