幸せにゃ時間。

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「……よかったらうちの子にならないか? うちはペット可のアパートだし」 人間はあたしの鼻に自分の鼻をつけてきた。 鼻と鼻を合わせるのはあたし達の世界では『挨拶』にゃ。 この人間にゃら信じてもいいかにゃ……。 そう思ってあたしはこの人間の傍にいる事にした。 打ち解けるまでには時間が掛かったけど、今じゃ大切な大好きなご主人様にゃの。 こんにゃご主人様といつかお話してみたいにゃ~。 ーー…… 『人間と話す? そんなの無理だべさ』 八百屋のブチ猫・ナスビは言う。 『人間なんてさ、テキトーに媚び売ればご飯くれるし? 別に対等に話さなくてもいいんじゃない?』 リッチな家に住む白猫・リボンはあたしの言葉に首を傾げる。 ただ今、近所の公園にて集会中。 んで、さっきの話を猫仲間にしていたとこにゃ。 『にゃんで二人ともそうにゃの? ご主人様とお話出来たら絶対楽しいよ!』 二人にあたしは言い返す。 『……そりゃ、わからなくもないが。 人間と話したとこで人間が我々の気持ちを理解するとは到底思えん。 我々は我々なりに楽しめたらよかろうて』 どっしりと落ち着いてボス猫・クロスケは言う。
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