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あたしは魔女と共に洋館……魔女の館に辿り着いた。
一人にしては広すぎる家。
何故か魔女は屋根裏部屋にいた。
黒いカーテンで外界をシャットアウトしている。
ぼんやりとランプの光が部屋を照らす。
部屋は不気味な置物がごった返しになっている。
にゃんか……。
猫が言うのもあれだけど、あまり居心地はよくにゃい。
「んふふ~。
ちょっと失礼」
キョロキョロするあたしの首からするりと首輪を外し、変わりに何かをはめカチッとスイッチをいれた。
「何するのよ!
それはご主人様が誕生日にくれた大事な首輪よ!
返して!」
あたしは魔女に飛び掛かる。
あれ?
自慢の爪が……ない?
ていうか、ふさふさの毛はなくなりツルツルになっている。
「おぉ!
おぉ!」
あたしを見て魔女は歓喜を上げた。
「何これ?
気持ち悪い……」
あたしは混乱している。
自分の置かれた状況が全く把握できない。
「ジャスティス、君は人間になったんだよ。
ワシの素晴らすぃ~発明した首輪でね」
そう言って魔女は大きな鏡を持ってきた。
鏡に映るあたしは見慣れないせいか不気味に見えた。
「ねぇ、魔女。
あたしの言葉わかる?」
思い切ってあたしは魔女に尋ねた。
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