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「わかってないのぅ。
これは『メイド服』と言ってな、世の男(一部)を虜にする必須アイテム。
君の耳と尻尾に合わせれば完璧だわさ。
これを見た物は『萌~』と言うであろう」
あたしに魔女が説明してくれる。
人間ってこうやって着飾らなきゃならにゃいって大変にゃね。
あたしらはそんな事しなくても時期がくれば問題にゃいのに。
「ねぇ、ご主人様とお話してもいい?」
あたしは魔女に尋ねる。
「んふ~。
いいよ~。
一緒に行こう。
久々にユーキの顔も拝みたいし~」
そう言って魔女はニヤリと笑った。
「やった~」
あたしのテンションは自然と上がる。
「……食猫……」
ボソリと魔女は呟く。
え?
食猫……。
「嫌だ、嫌だ!
猫汁、猫鍋嫌だ!」
流石にこれには抵抗する。
「くるしゅうない、くるしゅうない」
抵抗するあたしをズルズル引っ張りながら魔女は家を出た。
あー!
やっぱり魔女は魔女だった!
気を許したあたしがおバカでした!
助けて~。
ご主人様ぁぁぁ!
にゃにゃにゃにゃ!
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