わたし、拉致される

12/25
前へ
/350ページ
次へ
「ゲホッ」 「ゲェー」 さっき話していた男たち二人の苦しそうなうめき声。 かなり痛がっているように聞こえる。 「お前ら……妃芽子に何しているんだ!」 その声は拓帆ではなくアツシの叫び声だった。 「ちょっ……やめろ」 「ああ?何の真似だよ! ふざけたことしてんじゃねえ」 バキッ バキッ 「やっやめてくれ……アツシ」 「やめるか、ボケ!」 バキッ だれが、どうなっているのかさっぱり分からなかった。
/350ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1566人が本棚に入れています
本棚に追加