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何度かアツシの蹴りらしきものが聞こえて、辺りは急に静かになった。
「妃芽子……」
息を切らし、興奮したアツシの声が聞こえて縛られていた手が解かれた。
「ア……アツシ君?」
まだ、目隠しされているため、アツシの姿が見えない。
すると、さっきの男子生徒のように、アツシがわたし上にまたがり、解放された両腕をつかみ、頭の上に押し付けてきた。
「……ア……アツシ君?」
「お前……妃芽子じゃねえよな?」
「……」
「お前……誰だよ」
「……」
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