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「中々いないですよ?
我みたいな偉大な魔王と口喧嘩する勇者」
あぁ、勇者に対して超フレンドリーな魔王も中々いないぞ、このアホ
お前何で命狙われてるのに超フレンドリーな訳?このアホ
「まぁ、それは兎も角…契約しようか」
「契約内容は何だよこのアホ」
つか、大体魔王が使い魔召喚に出ちゃ駄目だろ、勇者が魔王召喚したらどうすんだよこのアホ
あ、“元”だけど勇者だったわ俺のアホ!
「では、我がお前の命令を聞く代わりにお前に足りない力をあげましょう」
「あ、うんありがとう、その話し方変えね?見下してるのか疑えて来るんだが」
微妙に敬語入れんなよ、ややこしいんだよ
魔王は俺を見て紫の目を細め、軽く鼻で笑った
「尊敬しております」
「嘘つけ、てめぇ死ね」
鼻で笑っておいて尊敬しておりますとかねぇんだよアホ、
「何故我の完璧な演技を見破ったのだ」
冷や汗を流しながら魔王は俺を睨んだ、っておい!あれ自信のある演技なのかよ…演技っつったら如何に自分を出さないかだろ、
如何に自分を捨て、如何に他人になりきるかが演技ってもんだろ
「演技っつうのは口調だけ変えても駄目なんだ、性格もかえないと」
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