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-チリリリリン……ガチャッ!!…-
朝の目覚ましが鳴った。彼女は不機嫌そうな顔で目を覚まし、強くボタンを押した。
魔「はぁ…、うるさい……まだ眠たいの…。」……バサッ
そういうと彼女は、また眠ってしまった。その時、部屋の向こうから走ってくる音がした。
-ドタドタドタ…………バンッ!-
兄「ハァハァ…オイッ!!いつまで寝てんだよ!!今日学校だろ!!遅刻すんぞ!!」
兄貴が走って来たようだ。
魔「あぁ………あっ!?早く言えよ!!バカ!!」
兄「バカって何だよ!自分が起きなかったのが悪いんだろ!!もういいから早く準備しろ!置いていくぞ!!」
魔「あ~それだけは勘弁して!早く準備するから!!ていうか、早く部屋から出てよ!着替えられないじゃん。」
兄「えっ何~?恥ずかしいの?どうせ減るもんもないんだし。」
そういいながら兄貴は去っていった。
魔「く~ムカつく!!あっ、 ヤバいヤバい遅刻しちゃう!」
慌てて準備をしだした。
制服に着替えて、髪を整えて、カバンを持って家から出ていった。
魔「行ってきまーす!」
玄関の入り口で兄貴が待っていた。
兄「遅いぞ!!」
-この何気ない1日が最後になるとは誰もが思いもしないだろう-
魔「おはよう……。」
なんとか間に合ったみたいだが、機嫌がすぐれない様子
その時、
「何かあった~?」
「魔叉、どうした。」
なまって話しを掛けてきたのは、朱蓮。いつも なまってる友人。時々腹黒い。
もう一人の方は男の子っぽい零佳。友人です。
魔「朝から最悪だった!クソムカつく!あの兄貴!!」
朱「まぁまぁ…女の子が“クソ”とか言わないよ~。」
零「つつく所そこか!?」
その時、教室のドアが開いた。
-ガラガラガラ-
一人の女子が入って来た。
春「おーウィッス!、ちょっと遅れたゼェ~。」
春華だ。バカな春華だ。名前は おしとやかっぽいけど、中身はバカな春華だ。……一様…友人。
朱「春華~ちょっとじゃないよ~全然ダメだよ~。」
春「朱蓮は時々腹黒いゼェ~、悲しいゼェ~。」
朱「そんなことはないよ~♪(春華ウザス)。」
腹黒朱蓮の登場だ。あんまり出てこないはずなのに…
春「えっ!?何か聞こえたよ!?春華ウザスって言ったよ!?」
……やっぱりバカな春華
一方、魔叉はまだ機嫌が悪いようだ。
魔「あぁ~ムカつく!!あのアホ兄貴!!」
零「おーい、もういいだろ~。」
なぐさめる零佳。ていうか、呆れた様子。
魔「よくな~~い!」
-こんな日常の中で、時は少しずつ歪んでいく-
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