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-……キーンコーンカーンコーン……-
終わりのチャイムが響きわたった…。
大きなため息をつきながら魔叉は言った。
魔「はぁ~、終わった~。長いんだよなぁ~。よし、帰ろうか♪」
3人「オッケー!」
魔叉は春華、朱蓮、零佳と一緒に学校を出た。
辺りは、夕焼けで真っ赤に染まっていた。それを見た零佳は不思議そうに、
零「こんなに真っ赤に染まるなんておかしくないか?」
朱「そうかな~?まぁ異常なくらい赤いような気もしないことも、ないね~。」
魔「だね。」
4人が立ち止まって夕焼けを眺めていたら、前の方から小さい少年がこちらに向かって歩いて来た。
春「何じゃ?こっちに向かってきよるぜぇ~。」
朱「道に迷ったからじゃない?」
魔「あ~それあり得る!」
零「………。」
朱「零佳?どうした~?」
零「……いや…何か怪しくないか……?」
春「な~~にいっちょる!ただの子供じゃないかぁ~。」
魔「そうだよ。」
朱「あっ!来たよ~。」
その少年は、4人の目の前で下を向いたまま立っていた。
少年「…………。」
春「どうした?迷子にでもなったか~?」
少年「…………。」
魔「言わないと分かんないぞ!!」
零「おい…やっぱりおかしいって…。」
朱「ねぇ、大丈夫だから顔上げて~。」
朱蓮が少年の顔を上げた。
春「ちょっ!!」
零「何だよこれ!?」
魔・朱「ヤバい!吸い込まれる!……。」
辺りは、真っ白に輝いた。
少年の顔は、歪んでいた。顔のパーツが全く見えないくらいだった。4人は、その顔に吸い込まれてしまったようだ。
-さぁ…これが、冒険の始まり-
-私たちは、今……。-
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