~すれ違う想い~

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  ……ピチャン……ピチャン……  水滴が落ちる音がした…。 魔「ん………、ッ!!みんなは!?……あれ……いない…? 一体どこに行ったの!!………てかここどこなのよ…。………洞窟…?」 魔叉は、友達を探した。 だが周りには岩だけしかなく、友達の姿なんか全然なかった。 でも、諦めずに探し続けた。 魔「…探すのはいいけど、何か洞窟におりそうにない…。 先に出口を探そう…。」 何の手掛かりもなく、ただ突き進んだ…。 魔「………………あれ……迷った?……いやいやそんなことないよね……でもさっきから同じ所を回ってるような気がするんだけど……………気のせい?……あ~もうわかんない!」 そんな時後ろの方から、かすかな声が聞こえた。 「……だれか……の…いた……じして……。」 魔「ん?今,声が聞こえた気がする!! 誰かいるの!?」 魔叉は大きな声で叫んだ。 「……魔叉?……魔叉なの!?」 魔「この声は…!!朱蓮か!?」 朱「…そうだよ!!…良かった…無事で……。」 魔「待ってて!!今そっちに行くから!」 そういって、魔叉は朱蓮の元へ向かった。 魔「朱蓮!会えて良かった……。でも春華と零佳は……?」 朱「それが……全然……。」 魔「……そうか…。」 朱「ねぇ……あの時の少年って一体何だったのかな…?」 魔「そういえば…あの少年の光によってみんながバラバラになったんだよね…。」 朱「何か知っているんじゃない?」 魔「でも……悪い奴だったら…。」 朱「…………。」 魔「あっ……ゴメン……。」 朱「…いや…考えてただけだから気にせんで~(笑)」 朱「…よし!先にここから脱出しよう♪」 魔「でもどうやって?」 朱「うちの“カン”に任せ~い♪」 魔「………えっ!!…。」 しばらく歩いていると…… 魔「……ねぇ…あそこにいるバケモノみたいなの…何やろ……?」 朱「……バケモノだね…。」 魔「………何か…こっちに向かって来よるような…………あぁぁあぁぁ」 朱「逃げろォォォォォォ!!」 …………。 魔「ハァハァ……だ、だめ~もう走れない~。」 朱「う、うちも~。」 魔「ハァハァハァ………げっっ!!もう追いついて来た~(泣)。」 朱「……何か武器があればいいのに…。」 魔「ヤバい!囲まれた!」 その時、 「使いたい武器を想像しろ!!」 男の声がした。 魔、朱「誰!?」       ― つづく… ―
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