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「どうしたのであるか?」
「………」
私は戸惑って無言でいると目の前の彼は
私に手を伸ばした
彼の手につかまり
立ち上がる
彼の手は優しい暖かさだった ───
「どうしてそんなボロボロなのだ?」
と、彼は質問する
私はすぐ答えた
「私………国じゃいられなくなるかもしれないんです!!」
私は泣きそうになりながら言った
助けを求めているのではない、質問に答えただけだ
少し、空白の時間があった
ザァァァァァ───
雨の音が響く
急に彼は口を開いた
「…我が輩の家に来るか?」
私は、意外な返事で驚いた
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