心。

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「えっ?…」 これは、ヤバい。 例え、1人暮らしだとしても学校に連絡してない。 それに…心配してるかも。 「じゃ、じゃあ、帰りますっ!お邪魔しました!」 「さよーなら。」 驚いた顔をした君は、漏れるようにさようならと言った。 「ヤバいヤバい…」 外に出ると、真っ暗。 今いつかわからないけど、とりあえず、家に帰らなきゃ。 最悪だ。 どうにかして、2日前に戻れないかな… そんな無駄な事を考えて、電車に乗った。 思ったより、近い場所だった。 これには、安心。救われた気がする。 自宅の扉の前。 ゆっくり、深呼吸。 ドアノブを右に回して、引くだけ。 それだけの動作がこんなに怖い。 鍵は掛かっていない。 いつも通り。
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