日常、

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雑巾が、赤く染まる頃。 学校に連絡してない事に気づいた。 携帯を探そうも、ズボン、ジャケットのポケットには入っていない。 ヤバイ。 少しだけ、あの人の顔が過った。 大きな瞳に、筋の通った鼻。 ほんのり赤い唇。 目に焼きつくような、綺麗な顔立ち。 あの人の家に忘れた? そしたら、また行かなくちゃならない? まず、学校にどうやって連絡しよう。 頭の中でたくさんの事が繋がろうと必死だった。 この状態だと、明日も学校に行けないだろうし。 近くの公衆電話? そういえば、銀行の前にあった気がする。 こたも寝てるし、少しなら大丈夫。 財布を持って、外に出た。
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