第六章 主役は町へ赴き、カラスが祓われそうになる

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●行使方法等  使うには、実際に描くか、出現させる(これは私もよく使う)かである。  いろいろ議論はされているが、ここだけの話、実際に描いても出現させても魔法の威力や精度には、ほとんど影響がない。 この時点で、描く必要はあるのか? という疑問に直面するのだが、概要で述べたように一度描かなければ使えない上に、残念なことに出現させることができない式もある。 物質移動(転移)魔法がそれの代表例である。あの方陣式には仕上げとして座標を入れるだの、移動先に対応する方陣式がなければならないだのという面倒な決まりがある。また、出現させても使えるものには、例外的に実際に描いた方が良いものもある。 (方陣式使用者は前述したような魔法行使を想定し、方陣式が書き込まれた布や紙を携帯していることが多い)  行使方法には種類があるが、基本は単純だ。出現させた方陣式に魔力を注げばいい。ただ、ここで気を付けてほしい。ただ魔力を注げばいいというわけではない。方陣式に示されるのは、動きのみである。  何が足りないだろうか? そう、性質だ――』
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