2/6
前へ
/25ページ
次へ
ある日突然携帯に着信が入った。 知らない番号…誰だ? とりあえず電話に出てみた。 「Hello?」 「…」 返答がない。 聞こえるのはひそひそとした女の声。 女の知り合いなんて、日本にしかいない。 もしかして… 淡い期待が俺のなかであふれた。 「りゅ、竜崎?」 「!?」 驚いたような、息をつめる音が聞こえた。 やっぱり、竜崎だ。 「どうして…どうして電話なんか…?」 そう尋ねても、返事はなかった。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加