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「あぁあああ……! 私、絶対おかしい人だと思われた……!」
路地裏へ入り、しゃがみ込んで頭を抱えるかずら。
『貴様がおかしいのは、今に始まった事ではあるまい』
フォローしようとしないヤマラージャ。かずらは、ぶすっとした顔で「……それで、どうだったんですか」と聞く。
『どうもこうもない。貴様が想像している通りだ』
「……と、いう事は……」
『ああ、重体というのは大嘘だ。1等級後遺障害など有り得ん程にな』
やはり棚橋樹里は、我が子を利用した挙句に病院医師と結託し、景山から多額の金を巻き上げようとしているだけなのだ。
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