第二章 楽園都市ルミシア

4/10
前へ
/201ページ
次へ
限界寸前の思考で必死に考えているユウにファリスが問う。 「見たところ武器も防具も着けていないみたいだけど、 ユウはハンターか商人なのかしら?」 「無職だけど…?」 ファリスは唖然とした。 それもそのはず此処エウレカでは誰しもギルドと呼ばれるコミュニティに参加し、 それぞれが役割を果たしながら生業とするのだ。 ほとんどのギルドに参加条件は在るものの、 ギルドの選択には個人の意思が尊重され誰しもが必ず参加している。 大雑把に言ってしまえば参加せずにエウレカで生きていくことは、 まず不可能な話なのである。 「…え、 どういう…事? 貴方は一体何者なの?」 なにやらファリスが混乱し始めたようだ。 ユウは事の経緯を一通りファリスに説明した。
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加