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どれくらい眠っただろうか…
身体が汗ばむ程の蒸し暑さと、
我慢し難い喉の渇きにうなされて夕は重たい身体を起こした。
何処からかけたたましく鳴く鳥のさえずりが聞こえてくる。
自分は寝ぼけているのだろうか?
乱暴に重たい瞼を擦るとだんだんと視界に緑が映りはじめる。
「う…嘘だろ?」
ハッキリとした視界の先には森が広がっている。
否、
森と言うよりジャングルと言った雰囲気である。
「…は?」
それからしばらく夕の思考は停止していた。
無理もない…
部屋で眠りに就き、
暑さにうなされて目を覚ましたら見知らぬジャングルにいたのだ。
「夢なら覚めてくれ…」
そう呟くと夕は再び横になり目を閉じた。
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