第一章 ここは…どこ?

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どれくらい眠っただろうか… 身体が汗ばむ程の蒸し暑さと、 我慢し難い喉の渇きにうなされて夕は重たい身体を起こした。 何処からかけたたましく鳴く鳥のさえずりが聞こえてくる。 自分は寝ぼけているのだろうか? 乱暴に重たい瞼を擦るとだんだんと視界に緑が映りはじめる。 「う…嘘だろ?」 ハッキリとした視界の先には森が広がっている。 否、 森と言うよりジャングルと言った雰囲気である。 「…は?」 それからしばらく夕の思考は停止していた。 無理もない… 部屋で眠りに就き、 暑さにうなされて目を覚ましたら見知らぬジャングルにいたのだ。 「夢なら覚めてくれ…」 そう呟くと夕は再び横になり目を閉じた。
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