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何気なく見つめていた先に焚き火の跡が映った。
誰かここで休憩でもしたのだろうか…
まだ近くに人がいるならこの状況から抜けだせるかも知れない。
夕の止まりかけた思考が活性化を始めた。
同時に脳裏には最悪のパターンも過った。
「ナントカ部族みたいなのが出てきたら嫌だな…」
夕の頭には以前、
テレビで見た事のある槍を持ち、
雄叫びを揚げながら猛獣と戦う猛者が浮かび上がる。
そんな事を考えていた時、
遠くの方で鳥の群れが飛び立ち微かに地面が揺れる音がした。
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