第一章 ここは…どこ?

6/10
前へ
/201ページ
次へ
何気なく見つめていた先に焚き火の跡が映った。 誰かここで休憩でもしたのだろうか… まだ近くに人がいるならこの状況から抜けだせるかも知れない。 夕の止まりかけた思考が活性化を始めた。 同時に脳裏には最悪のパターンも過った。 「ナントカ部族みたいなのが出てきたら嫌だな…」 夕の頭には以前、 テレビで見た事のある槍を持ち、 雄叫びを揚げながら猛獣と戦う猛者が浮かび上がる。 そんな事を考えていた時、 遠くの方で鳥の群れが飛び立ち微かに地面が揺れる音がした。
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加