ちがう

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にひっと笑うと鍋田は走っていった。 パンッ…………。 「もーわかれよ。太陽がわかんないよ」 「うん。わかった」 「ほら、こんなときでもふつーなんだね」 「はぁ?太陽またわかれたんだってー」 部活おわりの更衣室。着替えながら先輩に話すとおもしろそーに先輩がみんなにいう。 「これで何人目だよー」 「イケメンはこれだからー」 茶化されながらシーブリーズを塗りたくった。 そして、新しい服に着替えると財布だけをもち更衣室を鍋田とでた。 2人で食堂へいき、午後から自主練。それが俺らのいつもだ。 制服へと着替え終わった先輩らも来て食堂は賑わった。 カレーを食べ先輩とアイスを食べると先輩らが帰ったところで体育館に戻り練習を始めた。 もう一度アップから初め、日が暮れるまで練習をした。 「おい、たいよー今日はもーおわろーぜ」 汗を拭きながら鍋田が終わりを告げる。 それに頷くと片付けをして着替えるため更衣室に入った。 シートを2枚つかってあせを拭くと制服にきがえた。 鍋田も丁寧にあせを拭き取り用意をしていた。 まだ夏ではないものの若干暑くなってきて、腕まくりで帰りはすごしていた。 「最近あちーな」 「もーすぐ梅雨もくるしなー」 べーっと舌を出しながら2人ともいやそーな顔を突き合わせる。 「そーいえば今回の子との別れた理由ってなんだったんだ?」 「いつもと一緒だよー。おれがわかんないんだとさ」
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