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あまり浮いていない
といっても、僕の身長より
いや、霧野くん達の化身より
高くは飛んでいた訳ですから
浮いたロケットは粉々に砕け
炎が揺らいでいる
浜野くん、本当はそこに居ないんですよね?
「うっそー!
速水、びっくりした?」
って、昔みたいに来てくれるんですよね?
ねえ、浜野くん
嘘はつかないで下さい...
お願いです
あのメールを夢で終わらせないで
――――………
それから何時間、パソコンの前でそうしていたかも解らない
インターネットが浜野くんはそこに居ない。と教えてくれるのを待っているんですが…
でも、全ての掲示板とかでは
ロケットに乗っていた日本人は皆死んだって言うんです
冗談は良くないです
良い加減、本当の事を教えてくれますよね…?
そう期待を込め、先程からなり続けている携帯を手に取る。
「速水さんかしら..?
私、浜野海士の母なんですけど」
浜野くん早く戻ってきてください
「海士ね、今日死んだのよ
速水さん、もう知ってるかも知れないけれど海士が
『もし俺が死んだら1番に速水に
知らせてくれ』って…」
浜野くん今、会いに行きます。
待つだけじゃ駄目って
何かの本に書いてあったんですよ
浜野くんは本を読まなかったから
知りませんよねっ
でも凄く感動的なんです!
「もしもし…?
速水さん、速水さん!?」
浜野くん、約束は守って下さいね
―――俺が宇宙から戻ったら
一緒に暮らそう!
リハビリも乗り越えられたのは
速水と暮らす!って夢が
あったから。
だから、ずーっと一緒に
いような!
これで、ずーっと一緒。ですね
浜野くん、大好きですよ
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