接触。

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高校2年の蒸し暑くなってきた夏のある日。 午前7時半。 私、歌河郁は登校した。 珍しくはない、習慣である。 朝早く登校し、何もしないでただ席に座って過ごす。 たまに担任が来て軽い挨拶をする。 すぐには生徒は来ない。 我が桃山高校は登校時刻が8時半。 基本的に徒歩で来れる人しかいないため、皆時間ギリギリに登校する。 電車通学の私は意味もなく早い電車に乗る。 そんな、いつも通りになるはずだった。 はずだったのに。
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