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「だから、そういうのは苦手…」
「ごめん、思ったこと出てた」
照れ臭そうに微笑む岸本。
私にはそんな彼が輝いて見えて、眩しくて、直視できなかった。
「何なんですか」
苛立ちなんてない。
でも、今の自分の心情が受け入れられなくてついきついことを言ってしまった。
「どうして私が可愛いんですか?どうして私に構うんですか?どうして苦手だって言ってるのにわからないんですか?どうして、どうしてっ…」
私は俯きながら訴えた。
訴えるほどのことでもないけど、訴えた。
少し、少しだけだけど、涙が出そう。
恥ずかしすぎて、泣きそう。
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