哀愁二重人歌

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キラリ光る星空 窓に寄り添い眺めてる いつもと違う空気が 僕の周りを流れてる 冷たい 悲しいと 言われているような気がして 鏡越しの『キミ』を ぐしゃぐしゃにして ゴミ箱に捨てる 突きつけられた日常 「まだ大丈夫」だなんて 嘘吐きな僕を どうせ嘲笑ってるんでしょう? 宙に浮いている そんな感覚に襲われて 次第に閉じていく 瞼の裏にひそむ『キミ』 『君は何求めてるの?』 『人は皆自分が一番好き』 これ以上 かき乱さないで 孤独に押し潰されてしまいそう ああ、どうかこんな僕を 受け止めてほしい 簡単に触れれば壊れてしまう 左手に染まる真っ赤な雫は 言うなれば僕が居るという証 まあ、「君」はいつもの 作り笑いを続けてる その苦痛が滲み出る 瞳がボクの宝物です、笑 ああ今日もその悲鳴(こえ) 聴かせてよどうかボクのために ニヤリと笑って 耳元で囁いてあげる 「キミはどうしてほしいの?」 「どうすれば普通になってくれる」 ごめんね。でもそれは無理 だって君の孤独が僕の幸せ 小さなドアの向こう こっそり覗けば 両手を真っ赤に染め泣いてる君 やっぱりそうだ君はボクのもの 悲痛なメロディーが もっと欲しいでしょう? 「まだ戻れる」 『もう戻れないよ』 「嫌だよ」 『大丈夫ボクがいるよ』 「苦しいよ」 『じきに良くなるよ』 もうハマった 哀愁 絶叫 無限のループ 消えちゃった 君はもう居なくなる これからはいつもボクと一緒 世界の終わりを見届けていて ボクという名の鏡越しから 永遠という闇の中で、笑
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