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「はぁ? 部屋の前で気絶したから、ベットまで運んで休ましてあげていただけだ」
「ベットの上で」
「休ましただけ」
「「ねぇ~」」
ジン並みにうざいぞコイツら。
どうせ、からかいたいだけだろうと思い、無視して歩く速度を上げる。
「悪かったって。そんなに怒るなよ」
「そうだよ」
アスナのやつ、いつもは大人しいくせに、アレンに便乗してグイグイ来るな。少しだけ仕返ししてやるか……。
「二人だって昨日同じ部屋で一緒に居たじゃないか。どっちの部屋かは知らないが……」
「な、なんで知ってるの!?」
「今、認めたから」
「んん~っ!」
どうやらアレンの部屋にアスナが行ったらしい。アスナはゆでダコになっているのに対し、アレンはへらへらとしている。そこまで気にしてないようだ。
そうこうしているうちに学校に着いた。校門をくぐり教室に入る。
チャイムが鳴りSHRが始まかったが、いつまで経ってもラファエルは来ない。そしてそのまま時間は過ぎ、とうとう一時間目の授業が始まった。
俺はこのとき初めて知った。授業というもが、こんなにきついものだったと……。
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