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授業が終わるとアレンとアスナがやって来た。
「ルーク。食堂行こうぜ」
「ああ」
さすがに腹が減った。減りすぎてお腹が少し痛い。
食堂に着くとかなりの人が来ていた。とりあえず席を確保して、飯の注文をしに行く。ちなみに傭兵としてある程度は稼いでいたから、食堂など、多少のお金に困ることはない。
ガッツリ食べるため、カツ丼とうどんを頼む。料理を受け取って席につこうとすると、なぜか俺の席に知らない女子が座っていた。他にも席の周りには、女子たちでごった返している。
「あっ、ルーク! なんかわからないけど人だかりが出来ちまった。どうすりゃいい?」
アレンが言ったのを聞いた俺は呆れてしまった。そこの女子は全員、お前目当てで集まってんだよ。
だいたいどうすりゃいいってなんだ。
俺が知るわけないだろうが。
「アレンくぅん。なんでこんな落ちこぼれの奴とかぁ、顔に痣があるような娘と一緒にいるのぉ。私たちと一緒にご飯食べましょう」
猫なで声ってこんな声のことを言うんだろうか。気分が悪くなりそうだ。……離れよう。
「俺は向こうで食うから」
「ちょっ、えっ? 待てよ……!」
「アレンくぅん。あんな奴ほっときましょう、ねぇ、いいでしょう?」
「でもな……」
「アレン君……」アスナが言う。
「あんたもっ! いつまでここに居るのよ。アレンくぅんと一緒に居るからって、調子に乗ってんじゃないわよっ! さっさと消えなさい」
「っ!?」
「はやくっ!」
「は、はい……」
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