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「ここいいか?」
アレンが持ち前のこみゅ力を発揮する。
「どうぞ……」
ロイはボソッと返事をした。
俺たち三人は適当に席に着く。俺がロイの隣。正面にアレンとアスナといった具合だ。
「俺らさ、奴国とか全然気にしないから。気軽にいこうぜ。なぁルーク」
「ああ」
「あ、ありがとうございます……。でも僕と話すと皆さんに迷惑がかかるので、これ以上関わらない方が良いですよ……」
ほんと体は大きいくせに、心は小さいな。
「大丈夫だって。俺ら強いし。なぁルーク」
「ああ」
さっきから俺に振るなよ。アスナがずっと黙ってるだろうが。
「ていうわけでよろしく。クラス一緒だから知ってると思うけど、俺アレンね。で、この感情の変化が乏しいのがルーク。で、この娘がアスナちゃんね」
「よろしく……」 俺は言った。
「よろしくね」
「よろしくお願いします……」
ロイは言いにくそうに返事をした。アレンが握手をしたので、アスナ、俺の順番で握手をする。俺と握手するとき、まじまじと俺の手を見つめていた。
「ルークさん。凄い手ですね」
ル、ルークさん!?
「さん付けはガチで止めてくれ。敬語もめんどくさい」
俺も使わなくて良いからとアレンが言う。私もとアスナも便乗した。
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