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そしてしばしば飯を食いながら雑談する。主に魔法のことや武器について話した。アレンは剣、アスナはタクト、ロイは素手で戦うそうだ。
アレンが“素手”で戦うなんて“すで”(すげ)ーな、とか言っていたが誰も反応しなかった。
「そう言えば来週、使い魔召喚あるらしいな」
アレンが爪楊枝を使いながら言った。おっさんかてめえは。
「ああ、召喚術のあれか。具体的にはよく知らないな」
「魔と契約して使役させることだよ。契約が成功すれば、使い魔として一生使えてくれるんだよ」
俺の疑問にアスナは丁寧に教えてくれた。
「でも僕は法律で呼んじゃいけないんだよね」
「へー」 アレンが言う。
「それってケルムだったか? 必要なのか?」
「少なくともマキに干渉して、体内にケルムを蓄えて、使うくらいは出来ないといけないだろうな」
「じゃあ無理だな。俺はマキに干渉すらできない」
「諦めんなよルーク。練習すればいいだろ」
「気が向いたらな」
魔法の練習をするくらいなら、剣術の練習をした方が百倍良い。と思っていたが、ジンは魔法を習得すれば一ランク上がると言っていた。悩ましいところだ。
午後は授業がないらしく、食堂をあとにするとお開きとなった。俺は食材を買うため、一旦寮に戻る。そして市場に向かった。
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