使い魔召喚?

14/29
前へ
/353ページ
次へ
「なんで召喚しちゃいけないんだよぉ」  駄々をこねるアレン。 「それなりに理由があるんじゃないのか」  俺が適当に答えると、アスナもそうだねと答えた。  ここにいる面子は、俺、アレン、アスナ、ロイ、セリーナ、シスル、クラスのお調子者双子ことアルヴィン、エドヴィン兄弟。そして金髪ウェーブの貴族の女の子。……名前は忘れた。  思ったより人が多い。 「つーかーいーまーっ!」 「少し黙ってくれないか。今ボクをイライラさせないでくれ……!」 「シスルだったっけ。そんなに怒るなよぉ。シスルも使い魔喚びたいんだろ。なら一緒に嘆こうぜ!」  今俺がシスルの立場ならアレン殴ってるな……。 「平民の分際で調子に乗るなよ」 「どーもどーも平民でーす。ドーモくんでーす」  ボケ始めるアレンに俺は突っ込んだ。 「ドーモくんってなんだ?」 「えっ!? ……あれだルーク。……俺が即興で創ったキャラクターだぜ!」  すごくどうでも良い情報だった。 「へいへいっ! お前ら見てたら中々面白ぇ茶番してんじゃねぇかよ。そう思うだろ、エド」 「私もそう思いますよ、兄さん」  今までずっと黙っていたが、急にハイテンションで喋り始めた金髪オールバックのアルヴィン。それに弟のエドヴィンが答えた。 「そんなわけでエド。俺らも一肌脱ごうじゃねぇか!」 「いえ……兄さんの裸なんか誰も見たくないので」 「ふんっ、同感ね。貴方みたいな醜男、見るだけこっちが損するだけよ」  エドヴィンの言葉に上乗せしてアルヴィンをけなすセリーナ。この双子の名字は確か、四大大貴族の一つクリスハート家だったはずだ。だからセリーナとも面識があるのだろう。 「こりゃ、手厳しいな、ラスターク嬢。でもラスターク嬢はルークの裸を見たとの情報があがってじゃねぇかよーい」  そしてグフフフフッと笑うアルヴィン。
/353ページ

最初のコメントを投稿しよう!

198人が本棚に入れています
本棚に追加