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「なんで召喚しちゃいけないんだよぉ」
駄々をこねるアレン。
「それなりに理由があるんじゃないのか」
俺が適当に答えると、アスナもそうだねと答えた。
ここにいる面子は、俺、アレン、アスナ、ロイ、セリーナ、シスル、クラスのお調子者双子ことアルヴィン、エドヴィン兄弟。そして金髪ウェーブの貴族の女の子。……名前は忘れた。
思ったより人が多い。
「つーかーいーまーっ!」
「少し黙ってくれないか。今ボクをイライラさせないでくれ……!」
「シスルだったっけ。そんなに怒るなよぉ。シスルも使い魔喚びたいんだろ。なら一緒に嘆こうぜ!」
今俺がシスルの立場ならアレン殴ってるな……。
「平民の分際で調子に乗るなよ」
「どーもどーも平民でーす。ドーモくんでーす」
ボケ始めるアレンに俺は突っ込んだ。
「ドーモくんってなんだ?」
「えっ!? ……あれだルーク。……俺が即興で創ったキャラクターだぜ!」
すごくどうでも良い情報だった。
「へいへいっ! お前ら見てたら中々面白ぇ茶番してんじゃねぇかよ。そう思うだろ、エド」
「私もそう思いますよ、兄さん」
今までずっと黙っていたが、急にハイテンションで喋り始めた金髪オールバックのアルヴィン。それに弟のエドヴィンが答えた。
「そんなわけでエド。俺らも一肌脱ごうじゃねぇか!」
「いえ……兄さんの裸なんか誰も見たくないので」
「ふんっ、同感ね。貴方みたいな醜男、見るだけこっちが損するだけよ」
エドヴィンの言葉に上乗せしてアルヴィンをけなすセリーナ。この双子の名字は確か、四大大貴族の一つクリスハート家だったはずだ。だからセリーナとも面識があるのだろう。
「こりゃ、手厳しいな、ラスターク嬢。でもラスターク嬢はルークの裸を見たとの情報があがってじゃねぇかよーい」
そしてグフフフフッと笑うアルヴィン。
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