使い魔召喚?

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 は? 「貴方、それをどこで知って――」 「えーっ、本当だったのかよ。やるなアレン!」 「あたぼうよ。この情報は金になるぜ……」  グフフフフッ! と二人同時顔を見合せて笑い始めた。  よし、まずアレンからやるか。 「貴方たち……よっぽど死にたいようね……」 「ヤ、ヤベーなアルヴィン。どうすんだよ?」 「簡単なことだアレン。……有りのまま受け入れれば、万事解決だ」 「さすがっす。……てっ、なわけあるかぁっ!」  ノリツッコミ……。 「くそこうなったら……ルーク、助けてくれっ!」  アレンは周囲を見渡し俺と目があったため、俺に助けを求めたようだ。ならば勿論―― 「めんどくせーからいい」 「あんだって? めんどくせーけど良いって言った?」  ありがてー耳してんな。 「め・ん・ど・い」 「しょうがねぇな。セリーナのスリーサイズで手を打とう」 「まずは貴方からね……! それと気安くあたしの名前を呼ばないでくれるかしら……!!」 「ヒェーッ! ル、ルーク。早くしてくれ。だいたいなんでそんな難しい顔してんだよ。聞くか聞かないかでそんなに悩んでるのか?」 「いや、だって」  セリーナに目を向けないように歯切れ悪く言う。 「ないだろ」 「なにが?」 「胸」  勿論誰もセリーナのとは言っていない。  なのに―― 「殺すっ!」  このとき既にセリーナの怒りの矛先は俺に向いているらしく、アレンはゆっくりとだが確実にセリーナから離れていく。まるで魔獣クーマー逃げるように。  アレンいはく、セリーナの顔は今やナマハゲをも凌駕しているとのことだったが、俺も含め誰も理解してないようだったが。  でもなぜか聞いたことのある単語だ。  確か師匠辺りが言っていたような……。
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