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「うん、決定。お前ら問題児だわ」
ほふく前進しながら、セリーナのパンツを見ようとしているやつに、一番言われたくないセリフだ。
セリーナのパンツを見たかは分からないが、よしっとガッツポーズをとりながら起き上がる。そして皆を集めて言った。
「待たせて悪かったな。お前らを集めたのは言うまでもない……」
そこでラファエルは一旦息を整えた。
ゴクリッ
と、皆が固唾を飲んでラファエルを見た。
「……だから言わねー!」
言えよ!
「あらららら。怒っちゃった。もしかして怒っちゃった。ぷはっ…………いえちゃんと言います。すみません。だからそんな目で俺に攻撃しないでください。お願いします……」
睨まないやつなんてこの世にいるだろうか。いやいない。
「お前らが喚べない理由……って言ったら語弊があるな。まずルーク!」
そう言って俺をビシッと指差す。
「ルークはケルム無いから無理。次ロイ!」
みじかっ!
てかセリーナのやつ……。なんて顔しやがる。
セリーナは得意気に眉毛と右の口角を上げ、ふ~んと俺をバカにしたような顔をしていた。
心なしか嬉しそうにも見えなくはない。
「ロイはわかるな」
「はい」
確かロイは法律で喚べないんだったっけな。
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