使い魔召喚?

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「で、他の面々は喚んでも無駄だと学校が判断した」  ラファエルはここにいる生徒一人一人の顔を見ながらそう言った。 「どういうことですか?」  シスルが丁寧に尋ねる。 「学校って言うより、校長の判断だな。喚んでも契約出来ない確率が高いなら、わざわざ喚んでまで危険なことをしてほしくないそうだ」 「そんなの……喚んでみないとわからないじゃないですか!? ボクは納得出来ません!」  シスルは珍しく声をあらげる。ラファエルも眉毛を寄せて、諭すように説明した。 「使い魔召喚ってのは九割“潜在能力”なんだよ。それがまだ開花してないお前らが喚んでも、俺も無駄だと思う。大丈夫だ、強くなりゃあ喚べる。俺も契約したのは20歳のときだ」 「……そうですか。わかりました」 「よしっ、皆も良いか?お前らよく考えてみろ。潜在能力があるってことは、それだけ伸び代があるってことだよ。召喚出来ないことを良い意味で受けとれ」  そこで授業終了のチャイムが鳴る。  俺たちも教室に戻った。  アレンが「可愛い使い魔喚んで、デフュデフュする俺の夢がぁ!」とか言っていたが、誰も反応しなかった。というより存在そのものを視界から消した。
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