使い魔召喚?

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「当たり前でしょ。それなりに魔力込めて頑張ったんでしゅよ。そして勿論、今から十分に楽しませて貰いましゅ。結界も張ってるから誰にもバレないでしゅしね」  肉団子がどこからともなく取り出した櫛で髪をわけながら言った。その顔には気色の悪い笑みが浮かんでいる。 「貴方、四大大貴族の一角を担うあたしに手出したらただじゃあ済まないわよっ!」 「それは脅しかな。でも大丈夫。たっぷり楽しんだあと、記憶は消してあげるから」  記憶を消す? そんなことが可能なのか? 「記憶を消すですって!? それって禁魔法じゃない。だいたい学生そんなことしたら死ぬわよ」 「もしかして心配してくれてるの? でもご心配なく。ちゃんと秘策は練ってあるから。それより自分の心配をした方が良いかもね」  モヤシはセリーナの白くて長い足を見ながら言った。秘策というのはよく分からないが、モヤシは死を伴う魔法……禁魔法を使うことができるようだ。 「うる……さい」 「強がっても無駄でしゅよ」  肉団子は徐(おもむろ)にセリーナの上着に手をかける。重力魔法の影響か、セリーナは抵抗することが出来ないようだ。 「やめ……て……」 「トラウマなのはわかってるんだよね。今からス・ル・コ・ト。にしてもきれいな足だな。白くてスベスベしてそうで。舐めちゃおうかな」 「いやぁ! 誰か……  助けて……」
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