傭兵

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「わかり、ました」  とりあえず、そう答えた俺は、ビジョン越しに聞こえる国王の話に耳を傾けた。 『――まぁ、貴族のものは親から、例え平民でも前王が小中学校に魔法を取り入れる授業を導入したからの。学園でもっと専門的に魔法が学べるようになっただけじゃ。励め、青年たちよ。次に未来を背負うのはお主たちだからな』 「…………」  他人ごとみたいに言いやがって。くそ国王め……。小中学校すら行ったことない俺が、魔法なんか使えるわけないだろうが。  誰に聞こえるわけもない愚痴をこぼし、残りのラーメンをやけ食いした。  すると、先程背中をさすってくれたミラさんが、俺を見て笑っていた。俺は少しむっとしたが、特に何も言わずに食器をカウンターに返して食堂を後にした。
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