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さらに奥地に進むとアフリートウルフというAランクの魔物がいた……。
はい、俺はBランクだから逃げないとかなりヤバイ。屁だけで体を浮遊させ、空中を飛び回るくらいヤバイ。
……あ、それジンのことだわ。
あのときはビビった。だって急に宙に浮かんだから「どうやったんだ?」って聞いたら「ケツに空気をチャージして渾身の力を腹に込め、ケツから出てきたガスを推進力として飛んでるんだ」と真面目な顔で言うからだ。
っていらんことを考えてる隙に向こうがこっちに気づきやがった! 今は俺が先頭にいるから後ろの六人は気づいていない。
「逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおっ!」
必死に俺は後方に向かって叫びながら走りだし、アレンたちに危険をアピールする。
すると最初はキョトンとしていた六人だが、俺の後ろから濃い赤色の毛並みを棚引かせ、鋭い犬歯を向け威圧してくる、アフリートウルフの姿を確認したのか、顔が段々と青ざめて引き吊っていた。
そんな中やはりアレンとシスルは好戦的で……。
立ち向かって、アフリートウルフに向かえ討とうとしたので慌てて腕を引っ張った。
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