傭兵

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 俺も早くしないと……  だんだん視界が薄れ、足元がおぼつかなくなってきた。愛刀を杖替わりにし、なんとか酒場までたどり着く。  力を使い過ぎると、決まってこの状態になってしまう。自分の未熟さや修練の足りなさに悔い病まれながら、その場で気絶した。 「ちっ、毎度毎度めんどくせーガキだな」  そんな悪態が、気絶する直前に聞こえた気がした。
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