198人が本棚に入れています
本棚に追加
/353ページ
「なんだ?」俺は答えた。
「今のは見てなかったことにして、ルークお前今朝のニュース見たか?」
「魔法学園強制入学ってやつか?」
「ああ、それだ」
そこでジンは煙草を取りだし、火を着ける。
「お前のことだから、さっさと他の国に逃げようと思ってるんだろ」
「当たり前だ。学園なんかいってたら“復讐”ができないだろ」
ジンは俺の復讐という言葉にビクッとなったが、俺は構わず続けた。
「魔法学園に入っても俺にメリットがない。もともと魔法が使えないしな」
「それがな、ルーク。どこの国にいっても強制入学は免れないんだ」
「なんだと!?」
「各国に三つずつ学園を設置するよう、先日の世界会議で決定したそうだ」
最初のコメントを投稿しよう!