傭兵

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「……これが俺の生き方なんだ。好きにさせてくれ」 「ああ、そうだな。だが、学園にいってもらわないと困る。お前の復讐に関係ありそうな情報が入ったら教えるって条件で入学してくれないか」 「ジン……」 「お前友だちも居ないだろ。絶対行った方がお前のためになる。だから頼む。この通りだ」  そう言ってジンは頭を下げた。俺の事なのに頭を下げてくれている。ギルドのためじゃなく俺のために頭を下げてくれている。もう俺には、断る理由がなかった。 「はぁ、わかったよジン。俺、魔法学園に入学するよ。だから頭を上げてくれ。けど……条件は忘れんなよ」 「ああ、任せとけ」  ジンはにやっと笑って返事をした。  こうして俺は魔法学園に入学することになった。
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