魔法学園入学

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 そこではっと目が覚める。ベットを見ると汗でぐっしょりだった。  時計を見るといつもより起きる時間が早い。今から寝るのもあれなので、俺は顔を洗いに行った。  久々にあの夢を見てしまった……。もう八年も前の事なのに。……今も俺はこれに囚われているのか?  なぁ、ナイト……。  俺はもう寝る気分ではなくなったので、修練に取り組んだ。  汗の染みたシャツを脱ぎ、上半身裸の状態で刀を抜いて、素振りを開始する。  軽く千回ほど素振りをした後、敏捷性を鍛える修練(ようは反復横跳びのようなもの)を重ねる。  体を動かしたことによって、さっきの夢についての記憶は大分薄れてきた。  次は“力”をほんの少し使った状態で同じメニューを四セット行った。  この力は師匠が教えてくれたのだが、何というのかいまだに知らない。いや、昔は知っていたはずなんだが、どうも記憶が曖昧になっている。  まるで誰かに記憶を操作されたかのように……。  そして最後、さっきより力の出力を気絶をしないほど上げ、五セット繰り返す。  出力を上げたほうが早く済むので、差ほど時間はかからなかった。  その後風呂に入り身支度を済ませる。部屋をチェックアウトして、宿を出たときは七時をまわっていた。
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