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「ふーん」
にわかには信じられないが、実際に刀はどこかに消えたわけだから信じることにする。
「なぁ、ルーク」
「なんだ」
「学園に可愛い子いたら紹介してくれ!」
「断る」
馬鹿かこいつは……。四十越えたおっさんの分際で、何をほざいてやがる。
「(即答かよ……)なぁ、ルーク」
「なんだよ」
「彼女が出来て、初体験するときは俺に頼れ。俺のテクニックをすべて伝授してやろう」
「俺みたいなやつに彼女なんて出来るわけないだろ」
俺という人間が、どういうやつか知っているくせに、こんなことを言ってくるジンに対して、俺は少々苛立ちを覚えた。
「はぁー、(頑固な奴め)なあ、ルーク」
「さっきからなんだよ、鬱陶しい!」
「もう――
八時半だぜ」
ふっ、なわけ――
「あったぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああっ!!」
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