魔法学園入学

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 はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。――ふぅー。  何とか間に合った。途中住宅街に入って人通りが増えたときは、危うく全員斬り倒すところだった。危ない、危ない。  でも思った以上に人が少ないように思える。周りはを見て判断をしたのではなく、単純に気配でわかるのだ。これも“力”の応用術らしい。  ゴーーーーーーーーン。 「ん?」  何事かと思って上を見ると馬鹿でかい時計があった。どうやらその鐘が鳴ったらしい。 「んん!?」  時計を見ると八時半だった。これじゃ一分未満で二十キロを走ったことになる。なんでだ?  そんなことはあり得ない。だが時計は嘘をつかないし、まだ生徒があまりいないのが何よりの証拠だ。  実はジンが時計の針を動かしていただけなのだが、ルークは到底知るよしもなかった。
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