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「そうかよ。……そういえば名前を言ってなかったな。俺はアレン・レナソルだぜ。アレンって呼んでくれ。で、この子が――」
「――わ、私はアスナ・メルクスと言います。好きに呼んでください。よ、よろしくお願いします」
かなり緊張してるな。相当人見知りみたいだ。まぁ、俺も人のことは言えないが。
「アスナちゃん。敬語、敬語」
「あっ」
咄嗟に手を口にあてるアスナ。これはわざとやってるのか? それとも素なのか? 俺には区別がつかなかった。
「ぷっ、やっぱおもろいわアスナちゃん。さっきはタメ語使えたから次から、次から」
「ごめんなさ……ごめんね」
「そうそう、その調子」
敬語を使うクセを直しているのだろう。……というより名前言うタイミングがなくなった。どうしよう。
「で、お前は?」
「えっ、ああ。俺はルーク・ルシュファルドだ。俺も何とでも呼んでくれて構わない。こちらこそよろしく頼む」
ふぅーなんか疲れる。
「二人とも堅苦しいなぁ。もっと楽にいこうよ楽に」
お前が楽にいきすぎなんだと思うのだが……。
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