魔法学園入学

19/44

198人が本棚に入れています
本棚に追加
/353ページ
「そうかよ。……そういえば名前を言ってなかったな。俺はアレン・レナソルだぜ。アレンって呼んでくれ。で、この子が――」 「――わ、私はアスナ・メルクスと言います。好きに呼んでください。よ、よろしくお願いします」  かなり緊張してるな。相当人見知りみたいだ。まぁ、俺も人のことは言えないが。 「アスナちゃん。敬語、敬語」 「あっ」  咄嗟に手を口にあてるアスナ。これはわざとやってるのか? それとも素なのか? 俺には区別がつかなかった。 「ぷっ、やっぱおもろいわアスナちゃん。さっきはタメ語使えたから次から、次から」 「ごめんなさ……ごめんね」 「そうそう、その調子」  敬語を使うクセを直しているのだろう。……というより名前言うタイミングがなくなった。どうしよう。 「で、お前は?」 「えっ、ああ。俺はルーク・ルシュファルドだ。俺も何とでも呼んでくれて構わない。こちらこそよろしく頼む」  ふぅーなんか疲れる。 「二人とも堅苦しいなぁ。もっと楽にいこうよ楽に」  お前が楽にいきすぎなんだと思うのだが……。
/353ページ

最初のコメントを投稿しよう!

198人が本棚に入れています
本棚に追加