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ゴツンッ。
アレンが何かぶつぶついい始めたので、俺は刀の鞘で頭を殴る。
するとようやく正気に戻った。かと思ったが、頭にぷくーと、でかいタンコブが出来始め、痛みにアレンが、もがき始めた。
「めんどくせーな、こいつ」
「はぁ、でもルーク君も少しやりすぎだよっ」
お、怒られただと……。
「【inferior・キュアレイ】」
アスナが治癒魔法を唱えると、アレンの傷はどんどん癒えていく。そして傷一つなくなった。
「ふっかーつ!」
「ルーク君。もうアレン君を殴らないでね。治癒大変だから……」
「ああ」
「返事は“はいっ”でしょ!」
「は、はいっ!」
なにやってんだ俺は。
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