魔法学園入学

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「よしっ、今だっ!」 「なぁーにが『よしっ、今だっ!』だっ! あほかお前ら」  アレンの声に俺たちは体育館内に入ろうとしたが、何者かに阻まれた。  三人ともビクッっと肩を震わせて声のした方を見るとそこには――  チンチャック全開のラファエルがいた。  入学試験で俺と戦ったときの鋭い眼光はなく、大量の提出物を課せられたかたかのような、気だるさの籠った目をしていた。  さらに――  ホジホジ  現在進行形で鼻くそをほじっている始末である。 「なんでこんなところにいるんですか?」  俺はラファエルを刺激しないように、出来るだけ柔らかく、丁寧に問った。 「ん? いや一週間も糞だまり状態が続いてな、急に腹痛がしたもんで入学式始まる直前にトイレに駆け込むと、それが案の定中々の大物で苦戦したんだよっ」  コイツ……アホだろ。……師匠、コイツ年上だけど、ジン同様、敬語は使わなくても良いよな。 「さらにさらに、三十センチ強くらいのが三本も出たんだよ。三本もだぞ! 繋げたら一メートルはあったかもしれんな……」 「す、すげぇー!」  ここにもアホがいたか……。  てかチャックしめろよ!!
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