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――ゴトッ、ゴトッゴトッ、ゴトッゴトッゴトッ
ゴトッ、ゴトッ。
また鈍い音がしたかと思えば、自分と自分の部下プライスをのけ、計8人の首が落ちていた。
「バッ、バカな! たった一瞬で私の部下を倒したのか? こんなに“有利な状況”で? ……しかも、私が目で追えないスピードでだと……」
「ガルド……。本気で俺に勝てると思っていたのか? 過信も大概にしろ。こんなチンケな魔法など、俺の足止めにもならん。自分の弱さを思い知ったらどうだ」
呆れ顔でルーヴァスは答えた。
「っ!? やはり貴様は化け物だ。それは100倍の重力魔法だぞ。普通ならぺちゃんこに、いや、せめて足止め位にはなるはずだ! なのに貴様は動ける。どんな汚い手を使った?」
「こういう類いの魔法は魔力の量が多ければ無力化出来る。そんなことも知らないのか?」
「あ、阿呆か貴様、私と部下を含め、10人の魔力を注いだんだぞ。貴様一人の魔力で、無力化出来るわけないだろう!」
「ふんっ、いい加減気付けガルド。俺とお前では天と地ほど……いや、それ以上の差があるのだ」
「…………」
ここで、ようやくガルドも自分の愚かさに気付いたようだ。地団駄を踏んでいる。そう、この男には勝てないと。
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