魔法学園入学

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「えっ」  今の今まで俯いていたアスナが顔上げる。若干目が赤い。そんな顔でアスナはアレンを見つめついた。 「なんでアスナちゃんのこと馬鹿にしたりしたら……俺許さないから」  ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ  と周りの生徒達がヒソヒソと話始める。男子は属性のことについて話しているようだ。確か光や闇の属性は最近見つかったんだよな。女子は殺気の籠った目でアスナを見ている。おお、こわっ。 「というわけで一年間よろしくお願いしまーす」  アレンの自己紹介は終わり、席に戻っている最中、我らが担任ラファエル先生がぶつぶつ何か言っているのが聞こえる。 「リア充爆発しろ。リア充爆発しろ。リア充爆発しろ。リア充爆発しろ。リア充爆発しろぉぉぉぉ!!」  大丈夫か、あの担任。“リア充”ってのが何なのか知らないが、爆発しろって連呼している時点でかなりヤバイだろ。  その後も自己紹介は続いていく。
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